先週の参議院選挙で岸田・自民党は、昨年の衆議院選挙に続いての大勝となりました。ご存知の通り、岸田政権は、6月7日に新しい資本主義〜骨太の方針2022年を政策として発表しました。その基本方針を貫き、参議院選前であるにも関わらず、各種メディアで「終身雇用などはやめてしまえばいい」と言って憚らなかった与党党首の姿を見たのは、私自身初めてのことです。選挙直前でのこうした決意を新たにした毅然とした態度に、新しい時代のはじまりの本気度を感じて身震いがしましたし、今もその興奮は厳密にはおさまってはいません。
そう、つまり、この国の「資本主義」の中身は、根っこから変わることになりますし、持続可能で包摂的な経済を作るために、一言で言うならば、日本人の働く環境や働き方も大きく変わることが「大前提」になっています。
私が学生の立場なら、こうした未来への成功パスをちょっとでも齧っておいて、対策を練った上で、就職活動に嬉々として望みます。
さて、この先あなたが生きていく100年は、戦前・昭和・平成から今日まで、本来ならそうあるべきでない状態でこびりついてしまっているあらゆるレガシーに潜む「しぶとい」社会課題を見出す営みであり、その未解決社会課題の十字架を、重たそうにズルズルと引きずったり、背負ったりするのでなく、自ら一つひとつ降ろしていく積み重ねになるでしょう。それが、あなた個人の成長であり、あなたの属する国や組織の経済的成長と直結します。
ライフプランに必要なスキルや安定を獲得しつつ給与ベースを上げていくためにふさわしい会社と出会うスタートを切ること、いわゆる「就職活動」はとても大切なイベントではありますが、「新しい資本主義〜骨太の方針」以降のこの令和において、就職活動自体は、ライフプランを従前にする手段・手法ではもはやありません。
あなたが社会に出て主に就職を通じて獲得していくものは、「学生のころの友人よりちょっといい給料」や「100年続く大企業でひとまず沢山の同期と共に先輩たちが歩んだ道を踏襲すること」ではなく、人生を通じて複利的に増加し続けていく有形無形のあなただけが持つ個人資産です。アフター「骨太の方針」では、その出発点を選ぶ行為が就職活動ということになるでしょう。
今後の100年近い人生で、中長期的に人生を豊かにしたいと願う「未来の私」へ胸を張って「現在の私」が行う就職活動や社会人としてのあらゆる選択の重要なポイントは下記の通りであると、ビスタクルーズは考えています。
- この国(政府・行政)が何をしようとしているか、私は、どういう大人になっていったら良いか
- 仕事を通じて、あるいは、私が所属する会社を通じて、直接間接に人類・社会にどう貢献できるだろうか(イノベーション、スタートアップ)
- 社会人としての成長段階に合わせて、働き方・公私の切り分け・リーダーシップや責任の持ち方・対価・挑戦できるステージなどに柔軟な機会があるだろうか
- 孤独や失敗を恐れず利他的な夢を追い求め続けた先にあるかけがえのない人々との出会いが、現段階では想像もできないような人間関係の広がりを生み出すのではないだろうか
10年後・20年後の「未来の私」に誇れる選択をしたあなたが、その頃も私たち「ビスタクルーズ」を得難い資産の一部として身近に存在し続けていることを願います。